こんばんは
世の中はチャット文化がもう十分に浸透しているというのに、いまだにチャットが上手に使えないへっぽこ人間は私です。
さて、今回も読んだ本の感想など色々書いていきます。
名作と名高い「星の王子さま」です。
あらすじ(うろ覚えなので、間違っているところがあるかもですが、あしからず)
ある青年が、飛行機が不時着した先の砂漠で出会ったのは金髪の小さい男の子でした。
その男の子はとある星に住む王子で、これまでいくつかの星を旅していたといいます。
青年は王子が地球に来るまでに降り立ったいくつかの星の話や、王子の星の話を聞きます。
王子は地球に来るまでに、自分勝手な人、謎に忙しい人、自分の仕事をまっとうする人、酔っぱらいなど様々な人に会います。
地球に来てからは自分の星に1輪だけ咲いていたものと同じ種類の花である薔薇、王子さまに一番大切なことを教えたキツネなどに会います。
その中で青年と会うのです。
その後、飛行機の修理の目処がたったタイミングで、王子さまも帰ることになります。
ただ、王子さまが自分の星に帰るには、王子さまの体は重たすぎたのです。
王子さまは、地球に降り立ってすぐ出会ったヘビに頼み、自分を星まで連れて行くようお願いをしていました。
そして王子さまは青年が見る中砂漠へゆっくり倒れ込むのでした。
それから6年後、青年はある時空を見上げて思います。
「王子さまの星のバラは元気だろうか、羊に食べられていないだろうか、いや王子さまがガラスの衝立をかけるから大丈夫か」と。
自分が見ているどこかの星に王子さまがいる、どこかの星で羊がバラを食べているかも、そんな考えで空を見ると、何もかもが変わって見えるだろうと。
そして、それがどんなに大事なことか、大人にはわからないだろうと。
感想
子供が読むと、王子さまのようにいろんな星を旅してみたい、といった夢を持つことができ、大人が読むと、大人が忘れてしまった子供心や大切なことを心に蘇らせてくれる、どの年代の人が読んでも違った味があると思える作品でした。
「いちばん大切なことは目に見えない」
これは王子さまと固い絆を結んだキツネのセリフですが、戦争の時代を経験した作者が書くからこそ色々な解釈や意味がでてくるんだと思います。
大人になると行動の制約が多くなり自由に考え、動くことができず、簡単に獲得できる利益に目が行きがちです。
その中で、王子さまとキツネのように、目先の利益ではなく、心から信頼できる仲間やパートナーが重要だと、作者は伝えたかったのでしょう。
現代の日本は格差社会が深刻化してきていて、親ガチャや旦那ATMなど、本来信頼できるパートナーや家族でさえもののように扱う人が増えています。
そんな時代だからこそ、今一度、お金では手に入らない大切なことを探してみると良いのかもしれませんね。
それでは。