こんばんは
前回のまとめからもう半月も経ってしまいました。
ビジネス書はサクサク読めるのですが、小説はどうにも読むのが遅くなってしまいます。1文1文を味わうように読んでしまうからですかね。
今回は10月末に読み終えた本のまとめです。
電通でコピーライターをされている方の本で、缶コーヒーのジョージア、タウンワークなど、多くのコピーを生み出した秘密、言葉にする方法が書かれている本です。
学んだこと
・言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある。
・考えているのではなく、内なる言葉を発している。この内なる言葉を育てていく。
・1人の時間を作り、自分がどの状況で、どう考えるのかを認識する。
・頭を空にすると、考える余力が生まれる。
・思考が迷子になったら、一度抽象的な考えに戻り、そこからまた具体的に考える。
・気持ちの熱量に、心は動かされる
・断言は、人を導く「旗」となる
・大勢の人に向けて話すときでも、たった1人に伝えることを意識する。
・自分がわからないと思った言葉をしらべて、さらにそれをどう言い換えればほかの人にも伝わるかを考える
・動詞にこだわる。表現の幅が広がる
感想
有名なコピーを世に多く出している人なので、とても立派な語彙力文章力があるのかと思いきや、自分の伝えたいメッセージをしっかり熟考するという泥臭いアプローチをされているのに驚きました。
確かに、自分のまったく知見のない分野は言葉も出ないし、何か意見を出しても的外れなことしか言えないことが多いです。ただ、逆に知見のある、考えのある分野では実のある発言をできるものです。
私も自分がうまく言葉にできないということにコンプレックスを抱えていたのですが、それはつまるところ言葉にできないのではなくただ考えていなかっただけ、ということでした。考えているように見えて、頭の中の記憶をただ掘り起こすだけ。これでは確かに何も意見は育ちませんね。。
本書では内なる言葉(自分の意見や考え)を育てるために、自分の内なる言葉を自覚すること、紙に内なる言葉をひたすら書いて、T字型思考法で思考を広げていく、という方法が紹介されていました。内なる言葉をひたすら書く、というのは「0秒思考」、T字型思考法は「ロジカル・プレゼンテーション」で紹介されていた縦と横の論理に近いですね。
考え方や書き方、用語は異なっていても大切なことは共通しているのかもしれませんね。
私は今まで読んだものを組み合わせて、0秒思考で書いたメモに対して、T字型思考法を試してみようと思います。(さも自分で思いついたように書きましたが、同じアプローチを0秒思考でも紹介されていた気はします笑)
それでは
おまけ(わからなかった言葉)
ツーカーの仲:互いに気を遣わず、それでいて相手を思いやれることができるような相棒のような存在
機微:表面だけでは知ることのできない、微妙な趣や事情
朴訥(ぼくとつ):飾り気がなく、口数が少ないこと
珍重:珍しいものとして大切にすること
類語辞典:わからなかったというか、使いたい