ジャケパンが似合う大人になりたい

メンタルヨワヨワSEのブログ

読んだ本をまとめる - 27

こんばんは

だいぶサボってましたね笑

また続けていくために、さくっと書いていきます。

 

推論の技術

 

https://amzn.asia/d/iBj5546


3つの推論技術とその使い方を解説している本。
推論には、帰納法演繹法アブダクションとあり、
本書では帰納法->アブダクションの順に解説し、最後に応用編として3つすべて組み合わせた推論の方法を紹介している。

 

学んだこと
帰納法
帰納法には観察できる情報から法則を導くものと、観察できない(目に見えない)情報を見つけ出して法則を導くものの2パターンある。
ビジネスで役に立つのは後者で、本文中では洞察的帰納法と呼ばれている。
・洞察的帰納法は物事の概念(抽象的な部分)を抜き出して考える。
抽象的な部分は例えばスマホであれば、電話ができる、ものを調べることができる、明かりとなる、写真が取れる、といった、そのものが持つ機能のことを表 すイメージ。
・一般的な社会事情や、起きた出来事から帰納法で法則を導くためにフレームワークが利用できる。
フレームワークに当てはめることで、法則を導くために検討が必要な観点の漏れ・ダブりがなくなる。
帰納法を実践に使うために、どんなフレームワークがあるのかを知っておく必要がある、逆に知っておくとやりやすくなる。

演繹法
演繹法はすでにある法則から、未来を予測するもの。
例えば、「売上が伸びると社員の給料が上がる」という法則がある場合、「我社の売上は伸びている」という事象に法則を当てはめると、「我社の売上は伸び ている、売上が伸びると給料が上がる、よって我社の社員の給料は上がるはず」といった未来予測ができる。
帰納法で導いた法則を演繹法で利用することができる。
そのため、帰納法で導く法則が多ければ多いほど有利となる。(予測できる未来の数が増える。)
演繹法は前提が変わることで結論も変わる。
たとえば「売上が伸びると社員の給料が上がる」以外にも「売上は同じでも、社員の数が減ると社員の給料は上がる」といったことが考えられる。この場合、 社員の数を減らすことでも給料が上がる、ということになる。
・単純に法則を当てはめるだけではなく、与えられた・自分がすでに持っている前提が正しいかどうかを常に考える。
前提を変える、前提を自分で捉え直すことで新たな仮設が見えてくる。
例えば「売上が伸びれば給料は上がる」->「社員が減れば給料は上がる」も前提の捉え直し

アブダクション
・実際に起きた事象に法則を当てはめて、事象の原因を推測するもの
・ここで言う法則も、帰納法で導いたものが利用できる。
アブダクションで仮説を作り、演繹法で仮説の確からしさを検討することができる。


感想
エンジニアという仕事柄アブダクションはよく行っていた。
帰納法演繹法で自分の法則のストックを増やすことで提案やトラブル対応にも応用ができそう。

今後仕事で推論をやっていくにあたり、まず帰納法の習慣から身につけていく必要がある。
幸い疑問には困らない職種なので仕事を有効活用しつつ、あまり仕事で使うことのなかった3C、4P、Will・Can・Mustなどのフレームワークを覚えて日常生活や仕事から法則を見つけていきたい。

 

わからなかった単語

ややもすれば:とかくある状況になりやすい様、どうかすると

VRIO:Value(価値), Rarity(希少性), Imitability(模倣困難性), Organization(運用力)

代表性:ある母集団に対して、同じ条件で実施すれば、誰が行っても、また、答える人が同じ調査母集団の別の人であっても、同じ傾向の結果が得られること

恣意的:気ままで自分勝手な様。論理的な必然性や理由がない

普遍:全体に広く行き渡ること。例外なくすべてのものに当てはまること

アナロジー:類推。ある事柄をもとに、他の事柄を推し量って考えること(推し量るはあることをもとにして検討をつける、という意味)

総花的:平等に配分する

ESG投資:投資対象の財務状況に加え、環境・社会問題・企業統治に対する取り組みを考慮して行われる投資

CSV(経営的な意味):共有価値(後述の経済的価値、社会的価値の両立)を軸にした経営

マーケティング3.0/4.0:コトラーという人?が提唱するマーケティング戦略

食育:食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること

経済価値・社会価値:利益の獲得・社会的課題の解決

Azure DevOps 学習メモ

こんばんは

最近めっちゃブログサボってました。

ライトな記事をポンポンと出していきたいですね。

 

最近Azure DevOps というワードを会社で聞くようになったので、勉強してみようということでUdemyの講座で一人黙々と勉強しています。(し始めた、が正しい)

 

今日学んだワードをメモしておきます。

 

システム開発手法について

・Waterfall

言わずとしれたウォーターフォール開発、日本のIT企業に努めている人の大多数はウォーターフォールの中にいるのではないのでしょうか。

説明は不要かと思いますが、ウォーターフォール開発はプロジェクトの大きな作業レベルで区切って1フェーズとし、前フェーズの情報をもとに次フェーズに着手する、といった開発の手法です。

1フェーズ1ヶ月かかることも珍しくなく、その性質上要件追加・変更に弱いです。

 

Agile

アジャイル、最近良く聞きますね。

顧客の要件を聞いたら早めに設計・実装、テストを行い、そのアウトプットをもとに顧客のフィードバックを受けその内容をもとに再度設計・実装・テストを行い・・ということを繰り返していきます。

顧客とアウトプットの認識合わせがしやすくなるといったメリットがあります。

 

・Scrum

スクラム、これもよく聞きますね。

Web系とかでやってそうな印象があります。

アジャイル開発で使われるフレームワークの1つで、ユーザー要件(ユーザーストーリーとか言うらしい)をアプリの機能要件として落とし込んで、重要なものから2-4週間ほどかけて実装していく、といった手法らしいです。

 

アジャイル開発を支えるツール

・Azure DevOps

アプリリリース後の新機能追加時にアプリと運用メンバーで衝突が発生することがあります。運用チームはアプリリリースによる影響でシステムが停止することを下げるため慎重になり、アプリはさっさと新機能を追加したいためデプロイを急ぐ、お互い自分のことを考えているんですね。

そんな状況をなんとかしていこうみたいな考えがDevOpsらしいです。

DevOpsの概念はまだよくわかってないです。

 

で、Azure DevOpsはそんなDevOpsを実現するためのツール群となります。

 

次回、ある程度勉強が進んだタイミングでまた書いてみたいと思います。

それでは。

読んだ本をまとめる - 25

こんばんは

前回のまとめからもう半月も経ってしまいました。

ビジネス書はサクサク読めるのですが、小説はどうにも読むのが遅くなってしまいます。1文1文を味わうように読んでしまうからですかね。

 

今回は10月末に読み終えた本のまとめです。

https://amzn.asia/d/0jRcEeU

電通でコピーライターをされている方の本で、缶コーヒーのジョージアタウンワークなど、多くのコピーを生み出した秘密、言葉にする方法が書かれている本です。

 

学んだこと

・言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある。

・考えているのではなく、内なる言葉を発している。この内なる言葉を育てていく。

・1人の時間を作り、自分がどの状況で、どう考えるのかを認識する。

・頭を空にすると、考える余力が生まれる。

・思考が迷子になったら、一度抽象的な考えに戻り、そこからまた具体的に考える。

・気持ちの熱量に、心は動かされる

・断言は、人を導く「旗」となる

・大勢の人に向けて話すときでも、たった1人に伝えることを意識する。

・自分がわからないと思った言葉をしらべて、さらにそれをどう言い換えればほかの人にも伝わるかを考える

・動詞にこだわる。表現の幅が広がる

 

感想

有名なコピーを世に多く出している人なので、とても立派な語彙力文章力があるのかと思いきや、自分の伝えたいメッセージをしっかり熟考するという泥臭いアプローチをされているのに驚きました。

確かに、自分のまったく知見のない分野は言葉も出ないし、何か意見を出しても的外れなことしか言えないことが多いです。ただ、逆に知見のある、考えのある分野では実のある発言をできるものです。

私も自分がうまく言葉にできないということにコンプレックスを抱えていたのですが、それはつまるところ言葉にできないのではなくただ考えていなかっただけ、ということでした。考えているように見えて、頭の中の記憶をただ掘り起こすだけ。これでは確かに何も意見は育ちませんね。。

 

本書では内なる言葉(自分の意見や考え)を育てるために、自分の内なる言葉を自覚すること、紙に内なる言葉をひたすら書いて、T字型思考法で思考を広げていく、という方法が紹介されていました。内なる言葉をひたすら書く、というのは「0秒思考」、T字型思考法は「ロジカル・プレゼンテーション」で紹介されていた縦と横の論理に近いですね。

考え方や書き方、用語は異なっていても大切なことは共通しているのかもしれませんね。

私は今まで読んだものを組み合わせて、0秒思考で書いたメモに対して、T字型思考法を試してみようと思います。(さも自分で思いついたように書きましたが、同じアプローチを0秒思考でも紹介されていた気はします笑)

 

それでは

 

おまけ(わからなかった言葉)

ツーカーの仲:互いに気を遣わず、それでいて相手を思いやれることができるような相棒のような存在

機微:表面だけでは知ることのできない、微妙な趣や事情

朴訥(ぼくとつ):飾り気がなく、口数が少ないこと

珍重:珍しいものとして大切にすること

類語辞典:わからなかったというか、使いたい

 

読んだ本をまとめる - 24

こんばんは

酒を飲みすぎて翌日完全に体調を崩して、それでもなお飲みすぎてしまうのはどうしてなんでしょうね。酒そのものもそうですが、酒の場が楽しくて、そこに依存しているのかもしれません。

 

さて、今回読んだ本はたまたま書店で見つけた新書です。

 

【世界一流エンジニアの思考法】

https://amzn.asia/d/2bubixx

Microsoft社でソフトウェアエンジニアをされている方が、アメリカ人(のエンジニア)の働き方、Microsoftのエンジニアの考え方などをまとめた本です。

 

学んだこと

1. 基本をおろそかにしない。理解に時間をかける

2. 1日の半分は自分の時間を作る

3. 即レスしない時間を作る

4. 人のやったことを褒める

5. メンタルモデル

6. 何かをやったら最後までやり遂げる

 

感想

まず、日本で働くすべてのエンジニア、社会人がこの本に書いてあるすべてを実践できるとは私は思っていません。なので、学んだことに書いているのも、日本ではたらくエンジニアでもできると思ったことを書いています。

 

ITエンジニアが特に活用できそうな知識は1, 5じゃないでしょうか。

さらに言うと、1は本のだいぶ前半に記載があるくらいなので重要度が高い考え方だと思います。実際私がエンジニアとして仕事をしていても、この1をしっかりできているとはとても思えません。そして、この1が実践できていれば、新しい概念を学ぶ時の理解度が大きく変わってくるということも、肌で感じています。

海外のBig Techで働いている人でも理解に時間をかけるというのを見て、私は知識がないというより、知識をしっかり得ようとする根気が足りないだけだったんだと思い知りました。

 

5については実務で大きく役に立つと思います。

所属会社が受ける仕事や、担当するシステムの規模にもよると思いますが、大体のITシステムは複雑なアーキテクチャをしています。トラブル対応を行うとき、表示されたログからひたすら原因をたどっていくのも堅実な手法かもしれませんが、システム全体を理解していると事前にトラブルの仮説を立てることができるので、早く問題の原因にアプローチできる可能性があります。

さらにはシステムそのものへの理解も深まると思うので、特に運用系のSEや大規模システムを構築するSEは自分の中で、モデルを作成したほうが仕事を円滑に進められると思いました。

 

それ以外だと、2,3も実践していきたいと思っています。

どうしてもチャットが来ると反応してしまいますが、特にSEは頭を使うシーンが多いと思うのでチャットを見るのを我慢して1つのタスクに集中する時間がとても重要です。

生産性にも影響が出るのは言わずもがなでしょう。

 

今回もサクッとまとめてみました。

また明日も書けたらいいな。

 

それでは。

 

おまけ(知らなかった言葉)

Fiddler:Webデバッグツール、HTTP通信の監視や編集ができる

直言:思っていることを遠慮しないではっきり言うこと、またその言葉

曖昧模糊(あいまいもこ):はっきりせず、ぼんやりしているさま

底流:表面に露呈しないで、奥底に動いている思想・感情・勢い

ロマ:中東欧を主として世界各地に居住する民族グループ、ジプシーとも呼ぶらしいが蔑称なので気を付けて。

 

読んだ本をまとめる - 23

こんばんは

私は人の顔と名前を覚えるのが得意なのですが、そのおかげか昔から歴史に興味を惹かれていました。漫画のようなことをした人が、実際に存在していた、そう考えると下手な創作作品より歴史は奥深く面白いものだと感じます。

 

今回読んだのは古代ローマが舞台の小説です。

https://amzn.asia/d/cLm4P0X

第2次ポエニ戦争を舞台として描かれた小説で、「ハンニバル戦争」なんて名前ですが主人公は「ハンニバル」ではなく「スキピオ」というローマ人です。

 

あらすじ

カンネーの戦い

紀元前220年ごろ、ローマ名家の1つコルネリウス家のスキピオは、執政官である父スキピオ(スキピオと同名の父)から戦争への出陣を命じられます。

このときスキピオは17歳でした。

初陣を勝利で飾り、その次は窮地の父を救うなど活躍をしたスキピオでしたが、ローマ全体としてみればカルタゴの英雄ハンニバルにしてやられる展開が続いていました。

ハンニバル北アフリカカルタゴからイベリア、ガリア、アルプス山脈を超えイタリアまで遠征しているにもかかわらず、なぜか地元のローマ軍相手に常に有利に立ち回るのです。

スキピオは様々な戦いに出陣しますが、そのことごとで大敗し、ついには2倍の兵力差があるにも関わらずローマ軍がほぼ全滅させられる「カンナエ(カンネー)の戦い」を経験します。

この戦いでスキピオは自身の義父をなくし、スキピオ自身もハンニバルという的に完全に萎縮してしまうのです。

 

スキピオの覚醒

数年後、陥落するかに見えたローマはまだ残っていました。

ローマの剣と呼ばれたマルケルス、ローマの盾と呼ばれたファビウス両名の活躍でハンニバルの侵攻を防いでいたのです。

その間スキピオハンニバルへの恐怖とカンネーの記憶から食事が喉を通らず、ひたすらにハンニバルを倒すための勉強に傾倒し戦場から離れる生活を送ります。

ある日、ローマ市民が騒ぎ始めました。

ハンニバル・アド・ポスタル(ハンニバルがもう門まで来ている)」

ハンニバルとの戦いに参じた将校は軒並み亡くなっていましたが、スキピオは3度もハンニバルと戦い生き残った人間でした。そのことを市民は知っていたので、スキピオに門にいるのがハンニバルかどうかを確かめてほしいと頼まれます。

渋々門を見たスキピオは確信します、門にいるのはハンニバルだと。

ハンニバルもただ門に来るだけでなく、スキピオめがけて槍を投げ込みます。

このやり取りでスキピオは恐怖ではなく1つの天啓を授かるのです。それは今まで自身が求めてきたハンニバルを倒すには?に答えるものでした。

それからスキピオハンニバルを倒すために、ハンニバル自身を研究し始めました。

 

父の死

更に数年が経ったとき、スキピオのもとに忠臣からある知らせが届けられます。

スキピオ、叔父がイベリアにて戦死したとの報告でした。両名はイベリア方面でハンニバルの弟ハスドルバルと戦っていましたが、それぞれが敗北したというのです。

スキピオは父のあとを次イベリア方面の将軍となります。

父や叔父のかたきを討つように、自身がハンニバルから学んだ方法でカルタゴ軍を次々と打ち破ります。

その活躍が認められ、更に数年後スキピオは執政官として任命されたのです。

 

ザマの戦い

執政官としてスキピオはシキリア方面の将軍の任を受けます。

スキピオの狙いは決まっていました。シキリアからカルタゴ本国を叩き、ハンニバルをイタリアから追い出すのです。

作戦は見事成功し、ハンニバルカルタゴ本国に戻ります。

そして最後の決戦、「ザマの戦い」に続くのです。

結果はローマ軍の勝利しました、ハンニバル側の条件がいくつか整っていなかったものの、スキピオハンニバルから学んだ方法でカルタゴ軍を打ち破ったのでした。

 

その後

時は飛んで数十年後、スキピオは辺境地でハンニバルの死を知ります。

カルタゴはローマ軍に敗北した後にローマと和睦し、多大な賠償金や制約を課せられます。そんな中ハンニバルはその卓越した才を発揮し、数年でカルタゴが賠償金を払い終えるように政策を整えてしまったのです。

そんなカルタゴハンニバルを驚異に感じたローマは徹底的にハンニバルを追い詰め、ハンニバルはとうとう亡命先で服毒自殺をするのでした。

対するスキピオも戦勝後は英雄として自由な生活を送るのではなく、過去の行動に文句をつけられ失脚させられてしまったのでした。カルタゴを救ったハンニバル、ローマを救ったスキピオ、国を救った英雄であるのに、結局は国から見放されスキピオは自身のやり遂げたこと、ポエニ戦争そのものに意味がなかったことを悟り、ハンニバルが亡くなった同年に息を引き取るのでした。

 

感想

私は歴史が元から好きだったということもありますが、著者の文章力もあってか500P超を一気に読んでしまいました。

この作品はスキピオの第2次ポエニ戦争初陣からスキピオの死まで描かれていますが、その中でスキピオが成長していく姿、スキピオの感情の変化などがよく描かれています。

ただの自信家だったスキピオが度重なる敗戦を経験し大きな挫折をします。ただ、本当に信じられる忠臣や妻、そしてハンニバルを倒すという大きな目標のおかげで腐ることなく(条件こそあれど)ハンニバルに勝利するという栄光を掴み取ります。そして最後には失意のまま亡くなるのです。

読み終える時点でスキピオに感情移入をしていたので、ローマ帝国に対する失望が私も大きなものとなっていました。

 

また、語られることは少ないものの大きなインパクトを残したハンニバルですが、彼も敗北後のカルタゴを救うもののカルタゴ本国に守ってもらえず絶望して自死を選びます。戦争にも長け、政治力もありましたが、その才能をローマが黙っていられなかったんですね。

 

ただ、両国元老院の立場で考えると、例えばローマであればスキピオは勝ったから良いものの、だいぶ強引な手を使っていることもあり、カルタゴであればハンニバルがいることで自国が完全に危うくなり、ともに自国を守るという面で見ると仕方ないのかなと考えられる行動をとっていました。自分の立場を守るというのもあると思いますが、国を守る立場の人は大きなリスクを取れないものです。

 

スキピオハンニバル、両国元老院と様々な登場人物の目線で見ると本作はより楽しめるのではないでしょうか?

最後にハンニバルスキピオ両名から学んだことを書いて終わりたいと思います。

 

・何か目標となる人がいるとき、その目標を真似るのが最も目標に近づける

・徹底的に情報収集し、自分が場の主導権を握ること

 

おまけ(わからなかった言葉、、、多すぎる・・)

フレスコ:絵画技法の1つで、壁に漆喰を塗り、その漆喰が「フレスコ(新鮮)」である状態の間に水または石灰水で溶いた顔料で描く。やり直しがきかないが、保存に適した方法でもある。

余人:当事者以外の人。他人。「余人をもって代えがたい」は、その人でないと任せられないという言い回し。

耳目:耳と目・注目。

現金にも:打算的、ちゃっかり。

わけても:その中でも特に、とりわけ。

通商民族:外国と商取引を行うことで発展する民族?推測。

斟酌:相手の事情や心情をくみ取ること。くみ取って手加減すること。

テーベのエパミノンダス:古代ギリシアの将軍

当座:その場の。即座。しばらくの間。

責め苦:精神的、肉体的に責めさいなまれる苦しみ

奇貨(きか):珍しい品物。利用すればい思わぬ利益を得られそうな事柄・機会。

土木国家:ぱっと調べても出ないですが、文字から土木を中心に発達した国家?と推測

忽然:字と屋ものが急に現れたり消えたりする様子。

地金(じがね):メッキの下地や加工の材料となる金属。生まれつきの性質(悪いときに使う)。

誹り(そしり)を免れない:非難されても仕方がない

さしも:そんなにも。それほど。

徴発:人の所有するものを強制的に獲り建てること。軍需物質などを人民から集めること

逸る:勇み立つ。焦る。調子に乗る。

痰を切り:すっきりするような威勢の良い言葉を言う

質す(ただす):質問する。不明なことがらを訪ねて質問する。

指呼:指さして呼ぶこと。指さしてそれということ。「指呼の間」は呼べば答えが返るほど近い距離のことを言う。

戦象:軍事用に使われた象。敵を踏みつぶしたり、敵の戦列を破砕するために使われた。本作では数十頭の象がアルプス越えに連れていかれていた。

年嵩:年齢がほかの人より高いこと。またその人。

科(シナ):シナノキの異名。

同道:連れたっていくこと。連れていくこと。

猫脚:家具の脚の株を内側に向けて湾曲させたデザインのこと

草木模様:草や木の葉を模した模様。

意匠:絵画・詩文や催し物で工夫をめぐらすこと

落手:手紙や品物を手に入れること。囲碁や将棋の悪手。

普請:家を建築したり修理したりすること。道・橋・水路・堤防などの土木工事。

湛える:液体をいっぱいにする。ある表情を浮かべる

衝く:勢い良く刺したり、当てたりする

束柴:小さな雑木を束ねたもの。薪として使ったりする。

肩を竦める(すく):肩を縮めるしぐさ。恐れ入った、あきれた、不本意だ、などの気持ちを表す。

差配:取り扱うこと、世話すること、指図すること。

不文律:お互いに暗黙の裡に守られている決まり

心胆:肝っ玉、心。

訓告:戒めを告げること。公務員の処分の1つ。

居直る:座りなおして姿勢を正す。急に態度を変える。

またぞろ(又候):またまた、またしても。好ましくない物事に使う

灌木:丈が低く、幹が発達しない木本植物。ツツジなど。

睥睨:にらみつけて勢いを示すこと。横目でジロっとにらみつけること。

有閑夫人:時間、経済的に余裕がある、趣味や娯楽などで気ままに暮らす夫人

気を揉む:いろいろと心配してイライラする。

山査子:サモモとも。栄養価に優れた果物。

父祖:父と祖父。代々の先祖。

壮年:社会的に重責を担う働き盛りの時期

固辞:勧められたことを受けず断ること。「辞退」より意思が固い

暗澹(あんたん):うす暗くはっきりしないさま

村落:人口や家屋の密度が小さい集落

宥和的:対立する相手を寛大に扱って、仲良くすること

濛々:霧・ほこりなどが立ち込めるさま

干戈:武器、武力。戦争

奸計:悪だくみ

なかんずく:取り分けて。主に。その中でも。と同じ。たくさんの事柄の中から、特に1つを取り上げる様

蓋然性:事象が実現されるかどうか、またはその知識の確実性の度合い。確からしさ。

領袖(りょうしゅう):襟と袖。人を率いてその長となる人物

善後策:物事が終わった後にうまく処理するための方法。次善策は最善ではないけど最善の次にいいと思われる方法。

シラクーザ:シチリア島南東部の都市。町の建物が全体的に白め。

沈潜:推定に沈み隠れること。心を落ち着けて深く考えること。

結実:植物に身がなること。努力がいい結果となって現れること

慟哭:悲しみのあまり、声を上げて泣くこと

哀訴:同情を引くように、強く嘆き訴えること。

恭する(うやうやする):相手を敬って、礼儀正しく丁寧にする

胸空く:心の中のつかえがとれること

壮挙:壮大で意欲的な計画・その実現。〇〇の壮挙を成し遂げる。

ヘラクレスの柱:ジブラルタル海峡の入り口にある岬に着けられた古代の地名

奏効:力を尽くしてきた結果、効き目。奏功は仕事関係で使い、奏効は医療関係で主に使われる。(手術が奏効した)

出色(しゅっしょく):他より一段と優れていること、さま

深謀遠慮:先々のことまで考えた、深いはかりごと

帰趨:落ち着くところ。ゆきつくところ。帰結。

歯鰹(ハガツオ):カツオの仲間だが、カツオと違い頭が細長い。日本では安定的に獲れないそう。

酒肴(しゅこう):酒を飲むときに添える食品

怜悧:賢いこと。利口なこと。その様

あにはからん:豈図らんやとも書く。まったく思いがけないことが起こったという気持ち。

イビサ島:地中海西部にある島、夜景がすごいキレイ

二心:背こうとする心。疑いの心。

従前:今より前。「以前」が類義語だが、「以前」は「今」の時点を含めていない。

地歩:よって立つところ。立場や地位。

建白:上の立場の者に対して、自分の意見を申し立てること

重畳(ちょうじょう):幾重にも重なること。この上もなく満足なこと。

去就(きょしゅう):背き離れることと、付き従うこと。進退。

撥刺(はつらつ):元気、生き生きしている

仮借(かしゃく):許すこと、見逃すこと。借りること。「かしゃ」は別の意味となり、音はあるが感じがないものに何か字を当てることを言う。つまり当て字。

辺鄙:都会から離れて不便なこと、その様

一敗地に塗れる(いっぱい、ちにぬれる):再起できないほど、さんざんに負けること。

地に塗れるというのは、戦死したものの内臓が地面に散らばって泥にまみれるということ。そのくらいぼろ負けということ。

 

 

読んだ本をまとめる - 22

こんばんは

難しい仕事や知見のない分野の仕事に行き当たったとき、どう進めていいかわからないですよね。

おそらくこういう時に仮説を立てたり、小さい問題に分解して考えていく、ということをやっていくのかと思いますが、実際やってみると全然できないですね。

皆さん、こういう時どうしているんでしょうか。

上司がなんかわかっている風に話しているのを聞くと、自分がわからない手前そちらに流されてしまいます。よくないとは思うんですけどね。。

 

さて、今回読んだのはこちらです。

一流の雑談は人の心を動かす、二流の雑談は聞き上手、三流は? | 要約の達人 from flier | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

「雑談」についての本です。

私は雑談をはじめとした会話によるコミュニケーションが非常に苦手です。

話もたいして続けることができませんし、相手が楽しそうにしているところを見たことがありません。

そんなコンプレックスを解消するために、話の得意そうな人が書いている本を読んで雑談だけでも勉強しようと思い購入してみました。

 

学んだこと

・人は自分のことを一番気にしている。

・毎日する行動から雑談のネタを探す

・踏襲話法で話を続ける(「〇〇です」といわれたら、「〇〇なんですね!〇〇といえば・・・」みたいな感じ)

・普段使わないような表現を使う(「すごいですね!」→「しびれますね!」)

・たとえ話にして、一発で伝える

・相手が話したいこと、聞きたいことをテーマに置く

・唯一無二のキャラとして、相手の心に残る

・別れ際に、記憶に残ったエピソードを伝える

・また逢いたい相手の脳内に「空白」を作る

 

感想

小手先のテクニックを紹介している本かと思ったら、相手の承認欲求というところに焦点を当てたアプローチなど、小手先のテクニックだけではなく少し頭を使わないといけないようなナレッジが結構あって、非常にためになりました。

 

たとえ話をしたり、珍しい表現をしたり、というのは語彙力がかかわってきそうですね。たとえられる→言い換え力が高い、ということなので、これは私の非常に苦手としている領域の1つです。

 

あと、また逢いたい相手の脳内に「空白」をつくる、というものですが、これは大人の対応としてよくある「今度飲みに行きましょ!」「えぇ、ぜひ!」なんてものではなく、「〇〇っていい店があるんですよ、今度行きましょ」といったように、具体的に話を展開するけどその日はお預けにしておく、みたいなものですね。

話の途中で会話を切り上げる、というのも似た手法ですね。

 

後は、毎日する行動から雑談のネタを探す、というのも非常にためになりますね。

無理に難しい話をしても、周りの人全員に伝わるわけではないので、周りの人がみんなわかる話題となると「普段していること」になるんですよね。

何を話していいかわからなくても、ほぼ毎日やる通勤とか、着る服とか、ご飯とか、いろいろ話を広げられて、かつ多くの人が参加できるネタが身近にあるということを知れたので、だいぶ雑談のハードルが下がりました。

これだけで雑談レベルが10は上がった気がします。

 

後は実践あるのみなので、ビビらず人と話していければと思います。

 

それでは。

 

まとめ(気になったワード)

1兆ドルコーチ:本、気になる https://amzn.asia/d/avmRTwc

木戸に立てかけし衣食住:会話のネタになる言葉の頭文字をとったもの。

アファメーション:「俺は最高だ!」みたいなことを自分に言い聞かせて、自己肯定感やポジティブ思考を身に着ける手法

読んだ本をまとめる - 21

こんばんは

自分に正直に生きるって、言葉では簡単でもなかなかその通り動けないですよね。

僕は自分に正直になろうとすると、いろいろサボってしまいます。

サボることは簡単にできるのに、思いを伝えるとか、そういったことに正直になるのがとても大変なのは、やっぱり正直なことであっても面倒くさいのは嫌だという人間の本能が働いているんですかね。

 

今回も読んだ本を書いていきます。

https://amzn.asia/d/hakK1a7

「0秒思考」、50万部売れたビジネス書、だそうです。

簡単に書くと、メモめっちゃ書くとめっちゃ頭よくなるよ、なんて話です。

 

学んだこと

・あることに時間を2倍かけても、2倍のアウトプットが出るわけではない

・「神の啓示」は、普段ものすんごい努力をしている人が、限界まで考え抜いて、壁に当たって、ある日突然その壁の向こうに青空が見えること。

・0秒思考というけど、スピード重視という名のもとに、調査不足でまったく調べず、専門家に聞きもせず、アンテナも立てず、無防備に動いてしまうことはよくない

・具体的にやること:A4の紙を横向きにして、特定のトピックに対して考えをメモしていく。それを一分で行う

・メモに書くことで、頭のもやもやがすべて紙に移るので、思考を邪魔するものが少なくなる。

・メモのコツ:思いついたことは何でも書く

 

感想

50万部売れているので、さてどんなナレッジがあるのかと思ったら「1日10枚のメモを書きましょう、所要時間は10分です」なんて簡単な内容で正直拍子抜けしちゃいました。

とはいえ、1日10分、しかもメモを書くだけならやってみようという気にもなり、1週間ほど続けています。頭がよくなる効果についてはまだ何とも言えませんが、精神的な面で話をすると結構有用だと思います。

私はこの本を読む前からメモ書きをしていたのですが、

参考:刺激制限療法⑤ - ジャケパンが似合う大人になりたい (hatenablog.com)

これ、意外と不眠症に効いたんです。

私は1度紙に書いたくらいなのですが、やるのとやらないのとだと全然メンタルへの影響が変わってきます。

で、これと同じようなことを1日10枚も書いていくのですから、最初の数日でほとんどの悩みも書けてしまいます。こうすると筆者の言う「メモが自分のメモリになるので、本当に必要なことが見えてくる」というところに近づいてくるのかと思います。

 

ちなみに、私は1週間続けているといいましたが、別に1日10枚の約束は守っていません。いきなりがちがちに守るぞと思うと続かないことがわかっているので、自分がやりたいと思った枚数をメモ書きするようにしています。

こういうことには自分に正直になれるのが、なんとも悲しい限りです笑

 

それでは。

 

おまけ(知らなかった言葉)

空恐ろしい:言いようのない不安を感じて怖い

安逸:気楽に楽しむこと、何もせずのんきに過ごすこと

逡巡:決断できずにぐずぐずすること

かまける:1つのことに気を取られる

程度問題:根本にかかわることではなく、程度がどうかということに関する問題

得心:心から納得すること

キュレーションツール:Web上の情報を整理して、フィルタリングすることでユーザーが有益な情報に効率的にアクセスできるようにするツール

あごが出てくる:疲れてくる