こんばんは
人前で話すことがとても嫌いです。
質問されることはもっと嫌いです。
場数をこなせば好きになるものなのでしょうか?
改善する見込みがなくしんどい日々が続きますが、めげずに頑張るしかないですね。
今回はこちら
ファシズムの仕組みを解説している本ですが、ただの解説本ではなく実際に著者が行っていたファシズムの体験授業のレポートも載っています。
学び
1.武力や恐怖だけが、ナチス支持の理由となったわけではない
2.ファシズムに必要な要素、「圧倒的権力」、「権力下の自由」
3.集団での行動は1人1人の意識や気持ちを大きくさせ、何か大きな力を得たと錯覚させる。
感想
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉をどこかで見たが、これと同じ理屈で人は集団にのめりこんでいくのかと思います。
ドイツの本格的なホロコーストが始まる前、ユダヤ系市民がドイツに住んでいたころにユダヤ系市民が多く住む街で暴動があったそうです。(水晶の夜)
暴徒はドイツの突撃隊という組織がメインで構成されていたようですが、その中には一般市民もいたとのこと。多くの暴徒の中に紛れることで自分の行動を集団の行動とすることができる、また国からの指示に従うため自分の決定ではなく国の命令という大義ができる。
こういった要素が、普段は暴動などには縁が無い人でも暴力に駆り立ててしまうことを非常に恐ろしく感じます。
こういった集団に飲まれ自我を失わないために、自分の中の揺るぎない信念、考えを大切にし、間違っていることを間違っていると判断するための知識を得ていきたいと思います。
なかなか面白い本でした。
次は、最近あまり触れていないIT系の本なんかのまとめを書いてみたいですね。
それでは。
おまけ(わからなかった単語)
表現主義:WW1の直前より始まった芸術運動・傾向。外の見た目の印象を表現する「印象主義」に対して、見た目から得る主観を表現する考え方。
ダダイズム:WW1中に起きた、戦争に対する抵抗や虚無を根底思想に持った既存秩序や常識に対する否定、攻撃、破壊を特徴とする芸術運動。
新即物主義:表現主義とは反して、合理的、客観的、即物的な対象把握を特徴とする思想。
キュービズム:1つの視点からの表現ではなく、様々な視点から見えるものを1枚のキャンバスに起こす絵画様式。(代表作家はピカソ)
前衛芸術:その時代の新たな芸術館・方法・技法の最先端に立とうとする個人主義系列の芸術。アバンギャルドともいうらしい。
ポピュリズム:社会のエリートを批判し、大衆に自身の主義を訴えその実現を目指す運動。
喧伝(けんでん):世間に盛んに広めること
ならわし:これまでの習慣となっていること。しきたり。
ポグロム:ロシア語で「破滅」を意味する。ロシアで行われたユダヤ人に対する集団的迫害行動を指す。
正当化(知っているけど意味をおさらい):自分の言動などを道理にかなっているように見せること
卑小(ひしょう):ちっぽけで価値の低いこと
テーゼ:主張する文章、命題。
上意下達(じょういかたつ):上位の者の意思・命令を下位の人に徹底させること
放縦:何の規律もなく勝手にしたいことをすること
享楽:思いのまま快楽を味わうこと
亢進:気持ちや病勢が高ぶり進むこと(病状が悪くなっているときに使ったりする)
アイロニカル:皮肉な
ヘイトスピーチ:自分から主体的に変えることが困難な事柄(人種など)について、属する個人または集団に対して攻撃、脅迫、侮辱する発言、言動のこと
義挙:正義のために起こす企てや行動
焦眉(しょうび):危機が目の前に迫っていること、切迫した状態(社会情勢などに使う)
テロル:世間で言われるテロのこと。テロリズム。
プロパガンダ:個人や集団に、特定の主義・思想を広めるための計画的な宣伝活動。
両義的:相反する2つの意味を持つこと。やさしさの中の怖さとか?
戯画化:物事を面白おかしく表現すること
些少:数量が程度がわずかなこと。些少ではありますが、なんて使うらしい。
専横:好き勝手にふるまうこと、そのさま。
措定:事態や対象の存在を想定したり肯定したりすること。推論の助けを借りず、ある命題を主張すること。
不寛容:心が狭く、他社の言動・意見を受け入れないこと。寛容はその逆かな。
発露:心の中のことが表に現れ出ること。
カタルシス:心にたまっていたものが解放され、気持ちが浄化されること。
謝絶:拒絶すること、辞退して断ること。面会謝絶。