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メンタルヨワヨワSEのブログ

読んだ本をまとめる①

20代も後半に差し掛かっているのですが、今まで本というものにまったく触れあったことがありませんでした。

最近自分の言葉を言語化する力が弱いことを実感しているので、語彙力や言葉の使い方を覚えるために本を読むようにしています。

 

今までは200ページ未満の小説を読むのに半年かけていましたが、今では2か月に1冊程度読めるようになりました。(そういう習慣がついてきたかな?)

 

ただ、読むだけではもったいないので、こうして読んだ内容を簡単にまとめようと思います。

 

今回読んだ本はこちらです。

会話を哲学する 三木那由他 | 光文社新書 | 光文社 (kobunsha.com)

帯にはうる星やつらの主人公とヒロインが載っているので、目につきました。

内容もなんとなく興味をひかれた、というだけで手に取った本です。

※以下は記憶ベースで記載しています、細かいところが違っているかもしれないのであらかじめご了承ください。

 

こちらの本では、会話という行為について2パターン(コミュニケーションとマニピュレーション)に分別できるとしています。

 

全7章ありますが、1章目で著者の考えるコミュニケーションとマニピュレーションの説明、5章まででコミュニケーションの例と考察、7章まででマニピュレーションの例と考察という構成となります。

 

コミュニケーションは話者と聞き手の間で約束事を形成する行為、マニピュレーションは話者が聞き手を操作する行為、という前提で様々な会話の中でどのようにこれらの行為が行われているかの解説が進みます。

ただ文字で解説を書くのではなく、フィクション作品の会話を題材として会話の中のどの言葉でどの約束事を形成しているか、どんな操作をしているか、ということを紐解くように解説が記載されるので個人的には読みやすいと感じました。

 

様々な題材がありましたが、中でも印象に残っているのがシェイクスピアの「オセロー」で繰り広げられるマニピュレーションです。

オセローと、オセローの部下イアゴーの会話の中でイアゴーはオセローに「ある人物」に対する疑惑を植え付けるためにいくつかの疑問をオセローに投げかけます。

詳しくは書きませんが、ここではイアゴーは明確に「ある人物」に対する疑惑をストレートに話すことはしていません。

ただ、疑問をオセローにぶつけるだけです。

しかし最後にはオセローはある人物に対して疑惑の念を持ってしまうのです。

 

この会話の中でイアゴーが行っていたのが会話を利用して聞き手を操作するマニピュレーションというものになります。

 

本の最後には、近頃よくニュースになりやすい有名人の失言と謝罪について、著者なりの意見が記載されていたのですがうまく文章に起こせないので、今回はここまでにしておきます。

 

それでは。